北八ヶ岳 クロカン
報告者 内匠美佐子
ルート ピラタスロープウェイ山頂駅ー五辻ー出逢の辻ーオトギリ平ー大石峠ー麦草峠(泊)
麦草峠ー大石川林道ー雨池ー雨池峠ーピラタスロープウェイ山頂駅   
山行日  平成22年4月3日(土)〜4日(日) 天候  二日間ともに快晴 
参加者 CL:内匠美佐子      SL:中島貞夫
男性:北村正博
女性:
合計:3名   
 コースタイム  4月3日
京田辺(6:00)−長野県茅野市ピラタスロープウェイP(10:45/11:40)−山頂駅(11:47/12:00)−五辻分岐(14:00)ー東屋(14:20)−オトギ平(15:00)−麦草峠・麦草ヒュッテ(15:38:泊)

4月4日
麦草峠・麦草ヒュッテ(8:00)−雨池(9:15)−雨池峠登山口(10:54)−ロープウェイ山頂駅・北横岳散策(12:20/13:40)−ロープウェイ駐車場(13:47)−京田辺(20:10)
 山行報告 
4/3 3月に予定していたクロカンは悪天候のため中止。以前から一度はクロカンのメッカ北八ケ岳に行きたい思いが募り個人山行で実施した。雪山の状態やコースを事前に調べ挑戦しました。

京田辺市を出て長野県諏訪ICまで何と4時間。ピラタスロープウェイ駐車場に10:45到着。レストランで早めの昼食をとり、ここからクロカン装備をしてロープウェイに乗車し山頂へと行く。快晴で車窓からは雪を被った八ケ岳連峰の山並み、雄大な蓼科山がせまってくる。眼下には車山、霧ヶ峰、遠くは南アルプス、北アルプスも見える。ロープウェイの下はスキー場になっているが、4月に入るともうスキー客も少なく閑散としていた。11:47山頂駅に到着。数年前の夏に来た時の坪庭散策路が懐かしい。山頂駅から直進し麦草方面への標識を確認。この位置からスタートである。前日にインタネットを見ていると3月末でクロカンコース用の赤旗を撤去したとのことであった。クロカンコースは眼前の縞枯山の下を巻くように滑っていくのだが、スキーの踏み跡を辿ってしまい逆方向へと進んだ。おかしいと気付きスタート位置に戻り再度地図を確認。よく見ると樹林の枝にスーパーのゴミ袋がくくりつけてありトレースがあった。3月まではきっと赤旗が立っていたのだろう。マップでは森への入口を間違えぬようにと記してある。

少し進むと五辻経由麦草への標識があり安堵する。前方からも登山者が登ってきたので方向確認できた。樹林帯の中に入るとコースは狭く雪質も悪く、何度も尻もちをつきながら滑る。やはり4月の雪質はこんなものだ。でもKさんはあまり転ばすスイスイと行く流石若い!上手い!と連発する。途中の展望台からはアルプスの山並みが見えた。写真を撮りながら森の雪景色を楽しむ。12:20東屋でコーヒータイム。天候に恵まれ眩し過ぎる雪の白さ、綺麗な青空に良かった良かったとうなずく。出逢の辻からは少し登りになり汗ばんでくる。雨で雪が沈み凍っている為登りになると後ろへ滑る。雪質が良ければ楽に登れるのにと言いながら15:38麦草峠に到着。予定より30分ほど遅れた。

4/4> 眩しい朝日で目が覚めた。ヒュッテも登山者が少なくひっそりとしていた。8:00雨池を目指して樹林の森へ入る。テープの印もあり順調に進むが、ルートが狭く少し急な下りはスキーを脱いで歩いた。8:50大石川林道に出る。ここは広い道で歩きやすい。9:15雨池に到着。真っ白ではないが全面凍っている。氷が朝日に輝き池は静まりかえっている。一面雪であれば池を横断できるのだが写真を撮りながら池を周遊した。再び樹林の中へ入り雨池峠登山口へと進むとき、標識やテープを探しているうちにメンバー三人がバラバラになってしまった。大声で名前を叫んだり、笛を吹いたりしたが反応は無。わずか数分の間である。登山道の標識通りに進み幅広の林道に出たが二人の姿は無。携帯を入れるが圏外。私が最後に歩いていたのは確かなので、私の前を行っているのではと思い先を進めていると、前方から登山者一人と出会った。男性二人を見なかったか?と尋ねたが見なかったとのこと。ええ!?おかしいなと不安になる。戻るべきか思案したが、余計に迷うかも知れないと思った。登山者はこの山域に詳しく、上へ上へ行けば山頂に出るそう迷うことはないと言われた。雨池方面へ行くという登山者に、もし男性二人にあったら相棒は正規のルートで先を進んでいると伝えてほしいとお願いした。10:54雨池峠登山口に着き暫く待った。ここでも携帯は圏外。標識の柱に二人あてのメモを赤テープで貼り付け縞枯山荘へ向かった。山荘の誰かに相談しようと行ったが何と山荘は休みであった。仕方なくロープウェイ山頂駅に向かっている途中で携帯が鳴った。Kさんからで登山者に会い私のことを聞いたと。あぁ良かった!と叫んだ。急に力が抜け座り込んで休んでいるとほどなくKさん、Nさんが姿を現しホットした。どこですれ違ったのか?どうして前後が逆になったのか?と言いながら12:20ロープウェイ山頂駅にたどり着いた。少し時間があるので北横岳を散策し帰路についた。

 ヒヤリハット :
 雨池樹林帯から林道へ出る登りの斜面でリーダーとメンバーが乱れた。お互いに名前を呼んだり笛を吹いたりしたが見当たらず別行動となった。たった一人出会った登山者にリーダーの行動を伝えてもらうことができ、約1時間後携帯連絡が取れメンバーが合流出来た
Photo by Ms. Takumi
   
 さあー 行くぞ  氷結した雨池にて  麦草ヒュッテにて
     
   蓼科山を望む